ブログ
-
PIAGGIO / MP3 Yourban 300 ~インプレッション~
近頃世間の注目を集めている3輪スクーター。
バイクにお乗りの方はもちろん、あまり関心がない方でも街中で走っている姿を見れば
「んん?!」と思わず振り返るはずです。『3輪』という見た目からして面白そうなバイク。
果たしてその乗り心地は・・・。
という訳で今回は先日「PIAGGIO / MP3 Yourban 300」に試乗をしたスタッフ近藤が
インプレッションをお送り致します。PIAGGIO / MP3シリーズと言えば3輪スクーターの先駆けとなったモデル。
世界初のフロント2輪スクーターとして2006年に登場して以来、
3輪スクーターという特有のジャンルを引っ張ってきたシンボルのような存在です。その最大の特徴はトライクのような3輪とは違い、通常の2輪バイクのように“バンクする”点と
ロールロック(電子制御によりサスペンションをロックします)によりスタンドを使わずとも
車体が“自立する”という点です。
※右ハンドルのスイッチでロックをかける事が出来ます。この恩恵はバイクに跨る前、取り回しの段階から受ける事ができます。
通常はバイクが倒れないようにバランスを取りながら前へ・後ろへと動かしますが、
ロールロックを使えば車体が倒れる心配がなくなるのでバイクの移動のみに集中できます。そしていざ走り出すとPIAGGIO社製4ストローク水冷単気筒SOHC4バルブエンジンの
滑らかさ・静かさに驚かされます。非常に上品で快適な乗り心地です。
排気量も278㏄あるのでパワーも申し分ないです。本領を発揮するのがやはりカーブ。
車体は2輪同様バンクしますが3輪が接地している為、しっかりと地面を捉えている事が分かります。
まるでタイヤが溶けて地面にベタベタと張り付きながら走っているかのような
“粘りのある”走行フィーリングです。ロールロックは上手く使えば足を着かずに信号待ち~発進まで可能です。
ただ今回の試乗でロールロックのメリットを一番感じたのは『タンデム時』でした。
タンデマーを乗せた状態での停車・信号待ちは多少なりとも気を使うものですが、
“バイク自体が自立し倒れない”という事が心に余裕を持たせてくれます。またメットインスペースも広々と確保されているので、
ちょっとしたお出掛けであれば2人分の荷物も十分に収まります。
実際に今回の試乗でも2人分の荷物(バッグ)はメットインに収納し
2人とも手ぶらでバイクに乗る事ができました。今回MP3 Yourban 300に試乗をしてみて、その独特のフォルム・走りを楽しむ事に加え、
3輪という安定感を生かしたタンデムでの2人旅にもピッタリなバイクなのではと感じました。
試乗をご希望の方はしっぽ屋までご相談くださいませ。******************************************
3輪スクーターは「必ず転倒しない」という訳ではありません。
走行中にバンクさせすぎたり、ロールロックをしていても横から強い力が加わると転倒します。
******************************************