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【車両紹介】PIAGGIO/VESPA PX150 EURO3 ~基礎編~
「VESPAに乗ってみたいけれど詳しい事が分からない」という方、多いのではないでしょうか?
実際に店頭でも「原付(50cc)だと思っていました」
「こんなに種類があるんですか!?」というお声をよく耳にします。
そしてVESPAには現在おおきく分けて5種類のラインナップがあるため
店頭で「VESPAください!」と言われても「どのVESPAですか?」となってしまう訳です。そこで今回はそんなVESPAのご紹介。
5種類のラインナップの中から本日は昔ながらのVESPAの血を最も色濃く残す
【VESPA PX150 EURO3※】をご紹介致します。
※以下文中では「PX150」と表記
PX150は見ての通り、クラシカルなVESPAらしいデザインが特徴。
特にローマの休日や探偵物語といった作品でVESPAを知った方はまずこのスタイルが浮かぶと思います。
カラーは現在ホワイト、レッド、ブラックの3色をラインナップ。そしてクラシカルなのはデザインだけではありません。
VESPAは昔から「ハンドチェンジ」といって手でガチャガチャとシフトチェンジを行う独特の機構が
備わっており、現行モデルでこのハンドチェンジを採用しているのはこのPX150のみ。
他モデルはすべてオートマチックです。
左手側のハンドルの付け根部分にちょっと分かりづらいですが「1 ● 2 3 4」と
表示してあるのがお分かり頂けるでしょうか?
これがそれぞれのギアを意味しており(●はニュートラル)、
この数字が書いてある部分から左側がハンドルごとガチャガチャと前後に回りギアを選択します。
レバーはクラッチなので実際のギアチェンジは◆クラッチを握る(切る)→クラッチを握ったままハンドルを回す(ギアチェンジ)→クラッチを離す(繋ぐ)
という操作になります。
ここでお気付きの方もいらっしゃるかもしれません。
このPX150、見た目は普通のスクーターですが構造は“マニュアル車”なので「AT限定免許」では
乗ることができません。
また排気量が150ccあるので乗るには【普通二輪免許】あるいは【大型二輪免許】が必要です。
免許を取るというと“おおごと”に感じてしまうかもしれませんが、乗りたいバイクに乗るための練習を
するという感覚。自転車に乗る時も初めはコケながらも必死に練習したかと思います。そしてPX150の昔ながらのVESPAらしい部分はまだあります。
それが“スペアタイヤ”。
PX150はスペアタイヤを積んでいる非常に珍しいバイクなのです。
ボディの左側、サイドカウルに収納されています。
VESPAが生まれた時代はまだ今日のように舗装された路面ではなく荒れたデコボコ道ばかり。
万が一パンクしてしまってもその場で対応できるよう昔からスペアタイヤを積んでいるのです。他モデルとの違いはまだあります。
PX150のエンジンは「2ストロークエンジン」を採用しています。
ちなみに現在の主流は「4ストロークエンジン」。
よく2スト(ツースト)、4スト(フォースト)と言ったりします。
これはエンジンの仕組みの違いで
一般的には2ストはハイパワー/燃費が悪い、4ストはパワーは劣るが燃費が良いと言われています。
ただしPX150の場合はエンジンの設計自体が古いのであまりハイパワーとは言えません。
しかしながら2ストエンジン特有の音であったり煙やにおい(2ストエンジンはガソリンと一緒に
エンジンオイルが燃焼するため白い煙が出たりオイルのにおいがします)は健在で
いかにも“機械が動いているな”というアナログな感覚が味わえ、
2ストエンジンが大好き!というファンの方も多くいらっしゃいます。『昔ながらのVESPAを体感したい』
『街乗りをのんびり楽しみたい』
という方にオススメのVESPAです。≪VESPA PX150 EURO3のスペックはこちら≫